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【図解】空調のSA・RA・OA・EAとは?意味や違いを初心者向けに解説

空調図面を見ると必ず登場する「SA」「RA」「OA」「EA」

ビルメン初心者や設備管理未経験者はここでつまずくことが少なくありません

本記事ではそれぞれの意味や役割を図解付きでわかりやすく解説します

実際の現場では空調クレーム対応でも役立つ知識です

SA・RA・OA・EAとは?

SA・RA・OA・EAとは空調設備で使用される略称です

竣工図や系統図、中央監視画面などでは正式名称ではなく略称で記載されることがほとんどです

そのため設備管理では最初に覚えるべき単語と言えます

図解で「空調」全体を把握

まずはこちらの図で空調の大体の流れを確認しましょう。

夏場(冷房)を想定、温度に合わせて配色しています。

  • SA:室内への給気(水色)
  • RA:室内からの還気(橙色)
  • OA:屋外からの外気(赤色)
  • EA:屋外への排気(緑色)

詳細な説明は下記をご覧ください。

給気(SA:Supply Air)

給気(SA)解説画像

部屋に供給される空気「給気(きゅうき)」と呼びます。

空調機で暖かくor冷たくした空気はダクト(空気の通り道)を通って

部屋に供給されて空気を快適にします。

また外調機であれば空調に加え換気も行うため、室内のCO2濃度減少も可能です。

なお給気(SA)は100%外気ではありません

一般的な空調機ではOA+RAを混合して給気しています

例題です!

冷房時の室内設定温度が26℃の場合、給気温度は何℃くらいでしょう?

正解は18〜20℃くらいです。

「設定温度 = 室内温度の設定値」であるため、

室内で熱を発する負荷(人間や機械)からの発熱を加味しないと設定温度を維持できません。

設定温度と同じ26℃で給気してしまうと負荷からの発熱により28〜30℃の室内温度になるので要注意。

※空気線図を知るとスムーズに理解することができると思います。

還気(RA:Return Air)

還気(RA)解説画像

部屋から回収された空気「還気(かんき)」と呼びます。

空調システムは部屋に空気を送るだけでなく、部屋の空気を回収して再利用or廃棄します。

再利用の場合は空調機で外気(OA)と混合→再度空調され室内に給気、

廃棄の場合は排気(EA)として屋外に排出されます。

再利用のメリットとして夏は暑く冬は寒い外気をそのまま空調すると

適正な給気(SA)にするために大量のエネルギーを要してしまうのですが、

還気(RA)と混合することで室温に近い状態で空調されるため省エネルギーになります。

デメリットは室内で汚染された空気と新鮮な外気が混合されるため換気能力が外気単独よりも落ちてしまいます。

外気(OA:Outside Air)

外気(OA)解説画像

建物外の空気(外の空気)「外気(がいき)」と呼びます。

部屋にはビル管法で室内環境に対する基準が定められています。(CO2濃度 1,000ppm以下等)

その基準を満たすためには室内の空気を換気(部屋に新鮮な空気を供給し、室内の汚染された空気を廃棄)する必要があります。

例えば室内のCO2濃度が800〜1,000ppmに対し外気はCO2濃度が400ppm程度であるため、

外気を室内に給気することでCO2濃度を下げることができます。

また、外気を取り入れる目的はCO2濃度を下げるだけではありません

酸素濃度の維持や臭気・化学物質濃度の低減にも重要な役割があります

排気(EA:Exhaust Air)

排気(EA)解説画像

建物外に排出される空気「排気(はいき)」と呼びます。

RAを再利用せず廃棄する場合はEAとなります。

余談ですがOAの説明で外気CO2濃度が400ppmと記載していますが、

膨大な数のビルからCO2濃度が高いEAが排出されているため恐らく400ppmでは済まないと思います。

私が学生の頃、都内の外気は500〜600ppmと教授が言っていました。

空調クレームを受けた時の対応方法は?

部屋の温度に関するクレームを受けた場合、これらを確認します。

  • 室内計測温度(実際に計測 or 中央監視で確認)
  • 室内設定温度(リモコン確認 or 中央監視で確認)
  • テナントにヒアリング(いつから暑いor寒いのか)

最初はお客様の空調使用方法を疑ってみます。

意外と多いのは「設定温度を変更すれば解決する」場合です。

自宅にあるエアコンのように使用していただくよう案内をしてください。

テナントの使用状況に異常がなければビルの設備(空調機)を疑います。

中央監視や機械室で空調機本体を確認するのもありですが、竣工図も確認してください。

例えば「部屋が暑い」というクレームなら

  • SA温度に異常がないか
  • SA風量は不足していないか
  • RA温度に異常はないか
  • OAダンパーが異常な開度になっていないか

などを確認して原因追究に努めます。

このようにSA・RA・OA・EAの役割を理解しているだけでも故障原因を推測しやすくなります。

よくある質問

SAとOAの違いは?

SAは室内へ送る空気

OAは屋外から取り入れる空気

RAは全部再利用される?

いいえ

一部はEAとして外部に排気されます

なぜ外気を取り入れる?

換気を行うためです

CO2濃度や臭気を低減します

まとめ

上記4つの単語はビルメンを務めるにあたり必ず知っていなければなりません。

空調クレームは夏場や冬場のピーク時や中間期にも発生するため、

空調の基礎勉強を疎かにせず地道に学んでいきましょう。

空調に興味が湧いてきたらこちらの記事も読んでみてください。

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